採用 / RECRUITMENT採用戦略
FIELD SIGNAL対象: 人事担当者

応募が来なくなったとき・最初に見る3つの場所

先月まで来ていた応募が、今月はゼロだった。電話が鳴らない。こういう変化は、静かに起きます。


まず、これは「悪い知らせ」とは限らない

応募が減るのには、宿の外側の理由もあります。

  • 求人を出した時期が、繁忙期のあとで区切りが悪かった
  • 地域の大きな宿が同時期に募集をかけた
  • 学生が卒業して、アルバイトの母集団が変わった
  • 媒体の仕様が変わって、表示のされ方が変わった

このどれかなら、宿の中は変わっていません。外側の動きかどうかは、媒体の表示回数を見れば切り分けられます。

表示回数が増えているのに応募が減っているなら、内側の話です。表示回数自体が減っているなら、外側の話です。

あなたの宿では、表示回数を見たことがあるでしょうか。見ていないなら、まずそこを確認してください。数字を見ずに中身を直すと、外れていることがあります。

外側の理由だった場合、宿の中を直しても応募は戻りません。直すべきでないものを直して、現場が疲れることもあります。切り分けは、最初にやる価値があります。

見る場所 1:求人票の「鮮度」

求人は、載せた日から古くなります。媒体の中では、新しい順に並ぶことが多いからです。

  • 最後に更新したのは、いつか
  • 更新していないなら、1覧の何番目に出ているか
  • 募集が終わった職種が、載ったままになっていないか

載せっぱなしの求人は、見られる回数だけが減っていきます。 内容は変わっていなくても、更新のボタンを押すだけで並び順が変わる媒体もあります。

同じ求人票を3ヶ月出し続けているなら、1度下ろして書き直してください。書き直す過程で、実態とずれた行が見つかることがあります。

書き直すときに迷うなら、入社して3ヶ月の人に「求人票のどこが実際と違っていたか」を聞くのが速い方法です。その人は、まだ覚えています。

見る場所 2:条件の「ズレ」

応募が来なくなったとき、条件が変わっていないかを確認します。変わっていなくても、周りが変わっていれば、相対的にずれます。

| 確認する項目 | 見方 |

|---|---|

| 時給・月給 | 近隣の同業の求人と並べて、順位を見る |

| 勤務時間 | 早朝・深夜の時間帯が、応募者の生活に合うか |

| 休日 | 月休の日数だけでなく、連休が取れるか |

| 通勤 | 最寄駅からの所要時間が書いてあるか |

| 期間 | 短期が不可に見える書き方になっていないか |

近隣の宿が時給を上げると、自分の宿は上げていなくても「下げた」ことになります。あなたの宿の周辺で、最近条件を動かした宿はあるでしょうか。求人媒体を開けば、並んでいる数字でわかります。条件は単独の数字ではなく、並び順で効きます。

見る場所 3:宿の名前で検索した先

応募者は、求人票を読んだあとに検索します。そこで出るものが、応募するかどうかの最後の1押しになります。

  • 口コミサイトに、最近の評価はあるか
  • 宿のサイトに、採用のページがあるか
  • SNS は、いつ止まっているか
  • 古い求人サイトと、条件が食い違っていないか

古い情報が残っているのも、応募を止める理由になります。「募集していないはずだ」と読まれるからです。

検索して最初に出る3件を、今日確認してみてください。その3件が、いま応募者が目にしているあなたの宿です。

悪い口コミがあること自体は、応募を止める決定打にはなりにくいものです。何も出てこないほうが、不安を与えます。

3つを見て、それでも来ないとき

外側でも、鮮度でも、条件でも、検索先でもない。その場合は、もう少し内側を見ます。

  • 前に応募してきた人と、条件が変わっていないか
  • 応募してきた人が、面接で何を見て辞退したか
  • 内定を出して、断られた理由は何だったか

辞退と内定辞退の理由は、応募数の減少より先に教えてくれます。応募する前の人が離れるのと、面接した人が離れるのは、別の問題です。

あなたの宿では、直近で辞退した人に理由を聞いたでしょうか。聞いていないなら、次の辞退のときに1行だけ聞いてみてください。「どこが気になりましたか」。これで十分です。

聞くのが気が重いなら、断られた直後ではなく、1週間あとにメールで送る形もあります。時間が空くと、答えが返ってくることがあります。

応募が来ないことは、宿の状態を教えてくれる

応募数は、採用の成績であると同時に、宿の外からの見え方です。

来なくなったとき、宿の何かは変わっています。変わったのが条件なら、直せます。変わったのが働き方なら、求人票では直せません。

求人票を直して応募が戻ったなら、条件の話でした。直しても戻らないなら、宿の中で起きていることを見る番です。

宿の中を見るのは、気が重い作業です。ただ、応募が来ない時期は、宿の中を見るのに都合のよい時期でもあります。忙しさが1段落していることが多いからです。

現場で共有したい1つの視点

媒体の管理画面を開いて、表示回数と応募数の2つを並べてみてください。 直近3ヶ月分があれば十分です。

表示が増えて応募が減っているなら、求人票の中身です。表示も応募も減っているなら、載せ方と媒体の選び方です。どちらも増えていないなら、募集を出していないのと同じ状態です。

3ヶ月分がないなら、今日から記録してください。数字を並べられるようになると、応募が来ない理由の半分は消えます。

もう1つだけ。応募が来た日に、どこで求人を見たかを1行メモしてください。 半年たつと、あなたの宿に合う媒体がどれかが見えてきます。合わない媒体にお金をかけ続けることが、なくなります。



NEXT READ

RC003旅館の求人票に必ず書いておきたい項目→ RC042人が来ない宿と人が来る宿のちがい→ RC025いつも同じ人だけが採用担当をしている→