離職率の計算方法と見方
離職率——よく話される数字ですが、計算の仕方は人それぞれです。この記事は、計算式と、数字の読み方を解きます。
離職率とは何か——計算式
離職率=期間中の離職者数÷期間中の従業員数×100
式は1つですが、置き方に3つの選び方があります。
- 分母の従業員数の取り方——期首の人数か、期首と期末の平均か、月平均か。小さな宿では期首の人数が簡単で、説明しやすい形です
- 期間の取り方——年か、半期か、4半期か。人数が少ない宿は年単位が安定します(月の数字は、1人の動きで飛びます)
- 計算の時期——期の終わりに1度、決めておきます。思いついた時に計算する数字は、比べられません
あなたの会社では、分母と期間の置き方が決まっていますか。
分子の取り方——離職の3つの型
• 自分から出ていく離職——本人の申出の退職。宿の課題が読める行です
• 契約の終わりの離職——契約期間の満了、定年。別の行として数えます
• 内の移動——グループ内の別の宿への異動は、離職でありません
3つを混ぜた離職率は、意味の混ざった数字になります。分子は型で分けて数えます。
見方——3つの読み
1:1つの数字で見ない
十人の宿の1人の離職は、1割です。小さな分母では、率が大きく飛びます。率と合わせて、人数と名前(誰が去ったか)を見ます。数字は入口で、読むのは行です。
2:割って読む
- 勤続で割る——1年以内の離職か、3年目の離職かで、意味が変わります(入ってすぐの離職は入る前の約束の話、中堅の離職は道の話——『キャリアパスはどう提示すればいいのか』)
- 役で割る——どの役から人が出るか。同じ役から続く離職は、役の形の話です
- 月で割る——繁忙期のあとに集中していないか。時期の並びは、働き方のサインです
3:流れで読む
去年より増えたか減ったか。1期の数字で判断せず、3期の並びで読みます。
割った離職率だけが、宿の形を語ります。あなたの会社の読み方には、3つの読みがいくつありますか。あなたの会社の離職は、どの行に集まっていますか。
離職率と働き方
離職率は、多くの場合「働き方」の鏡です。
- 数字を読む前に、行を見ます——月の休みは几日か、残業はどのくらいか、連勤は続かなかったか
- 離職率は遅れて出る指標です。働き方の行は、先に出ます
- 去った人の「働き方の行」は、残っている人の行でもあります。離職率の1割は、残る9割の空気の数字です。あなたの会社の働き方の行は、どうですか
離職のコスト——経営の読み
離職1人の重さは、式の形で読めます。
- 入れ替えの費用——採用の費用+新人の育成の時間+慣れるまでの生産性の下がり(期間は役で変わります)
- 知識の流出——ベテランが去ると、技も1緒に外に出ます。この行が最も重いコストのことがありますが、帳簿には見えません
- 残る人の荷——空いた行は誰かが埋めます。埋める人の残業は、次の離職の種です
離職率は、宿の資本がどのくらい外に出たかを測る経営の指標です。あなたの会社の離職のコストは、式で読めますか。
罠:3つ
• 平均とだけ比べる——業界の平均は、あなたの宿の形(場所、規模、季節)を含みません。比べる前に、自分の数字を割ります(外の数字の探し方は、『宿泊業の離職率はどこで見ればいいのか』)
• ゼロを目標にする——「離職率ゼロ」の目標は、辞められない職場を作ります。進学、家業、引っ越しなど、健康的な離職のこともあります。目標は率でなく、去り方の質と残る理由の行に置きます
• 計算して終わる——行に接続しない数字は儀式です。計算のあとに「直す行」を1つ置かない月は、測らない月と同じです
今週から現場で試せるアプローチ
1度だけ、計算してください——この1年の離職者数÷期首の人数。
- 次に、去った人の名前を3つの行で割ります——勤続・役・月
- 割った表から、1番でなく3つの集まりを見ます——どこに、いつ、誰が
離職率は、計算した日ではなく、割った日から語り始めます。あなたの会社の数字は、今日の1枚から行になります。