目標設定はどうすれば現場で使えるか
目標は、面談で決めて、シートに書いて、半年後にまた読む——その間で1度も見られない形が、多くあります。この記事は、目標が現場で「使われる」形の置き方を置きます。
目標が死ぬ3つの形
• 上から配られた目標——選ばなかった目標は、宿題になります。意味の行が切れた目標は、体も動きません
• 大きすぎる目標——「顧客満足度を上げる」は、1人の半年では動かせない形です。動かせない目標は、飾りになります
• 面談の日しか見ない目標——年に2回だけ読む行は、目標でなく記念の字です
3つの死に方は、どれも「目標の中身」でなく、目標の置き方から出ます。あなたの会社の目標は、どの死に方に近いですか。
現場で使える目標の形——3つの条件
• 見える——やったかどうかが、行動で分かります。「朝食を覚える」でなく「朝食の接客を1人で回す」
• 小さい——1つの目標は、1つの行動の1つの段。半年に2つで足ります
• 自分の——自分で選んだ行です
3つの条件が揃った目標は、シートの行でなく日々の行になります。
目標設定の3つの問い
リーダーが面談で置く問いは、3つです。
• 「この半年で、何ができるようになりたいですか」——本人の願いから始めます。願いのない目標は、ノルマです
• 「宿はいま、何が必要だと思いますか」——宿の行き先につなぎます(多能工の表の空いている段、『キャリアパスはどう提示すればいいのか』の地図の次の行)
• 「そのために、どの行動を置きますか」——目標を行動に落とします。形容詞でなく動詞の行です
目標は、3つの円の重なる場所に置かれます——本人の願いと、宿の必要と、見える行動。重ならない目標は、半年生きません。あなたの会社の目標には、3つの円がありますか。
目標を置く場所——死なない3つの置き場
• シートの1番下——今期の目標の1行
• 日常の1on1——月に1度、3分だけ「あの行はどうですか」。評価面談と1on1の役割は違いますが、目標が生きていられる場所は1on1の方です
• シフトの中——行動の目標は、シフトに置きます。「今月は朝食に入る」は、クロスしたシフトの「試す行」です
3つの置き場に載った目標は、日常の中で見られます。あなたの会社には、3つの置き場がいくつありますか。目標は「見られる場所」でしか生きません。
目標と意味
目標は、小さなの意味の形です。
- 選ばれた目標は、その半年に向きを置きます——今日の接客が「目標の行の途中」になります
- 理由のある目標は、段になることもあります。「宴会の司会ができるようになりたい——いつかフロント長を目指したいから」は、理由と段が1つの行です
- 理由のない目標は、ノルマになります。リーダーの役は、目標を配ることでなく、理由を聞くことです
意味の行が通った目標は、評価の行でもある前に、本人の行です。
罠:3つ
• 多すぎる目標——5つ以上は、どれも使われません
• 数字だけの目標——「クレーム2割減」。そのために1人が何を変えるのかが無い数字は、宿の行であって個人の行でありません(宿の数字は経営の机で読みます——『宿泊業の経営者が押さえるべき数字』)
• 見返さない——期中に見ない目標は、置かない目標と同じ形です。面談で「初めて聞く評価」が生まれます。あなたの会社の目標設定は、どの罠に近いですか
現場で共有したい1つの視点
次の人に、1つだけ聞いてください——「この半年で、何ができるようになりたいですか」。
- 答えを1行に書きます
- 1つの行動に割ります——「どこで・何を・どの段まで」
- 3つの置き場に載せます——シートの下、次の1on1、来月のシフト
目標は、シートの行で生まれたら死にます。日常の3つの置き場で育った行だけが、半年後に「やった行」として面談に戻ります。あなたの会社の次の目標は、今日の問いから置けます。