Retention / 定着退職面談・ヒアリング
SEARCH対象: 人事担当者

退職面談の記録をどう残すか

退職面談の記録は、残し方で生き方が決まります——読まれないメモは、紙のままです。この記事は、記録の形を置きます。


なぜ記録を残すのか

  • 1つの面談は点です。記録が並ぶと、線になります——線の読みに、直しの場所が出ます
  • 施策には素材が要ります——去りの理由は、定着施策の原料です
  • 記憶は組織に残りません——人事の人が変わっても、記録は残ります
  • 公平の行です——記録があると、大きな声の去りも、静かな去りも、同じ形で扱われます

あなたの会社では、直近の面談の記録は、どこにありますか。

記録の形——1枚に6つ

面談の1回に、1枚。6つの枠を置きます。

• 日と時間——基本の行です

• 役と勤続とチーム——名前は、内の版だけに置きます(下の2つの版へ)

• 箱の分類——働き方・関係・先・外の4つ

• 1行の原文——本人の言葉を、そのまま1つ。翻訳しない行です

• 時間軸の1行——「いつ頃から考えていたか」

• できたかもしれない行——聞き手の目で1つ。「あの時、これが置けたかも」の行です

6つで足ります。多い枠は、書かれなくなり、読まれなくなります。あなたの会社では、どの枠が欠けていますか。

2つの版——内と共有

  • 内の版——名前と細部。人事の中だけに置きます。使い方: 個人のあとフォロー、引き継ぎの確認
  • 共有の版——名前を外し、箱と原文だけ。使い方: 経営会議、チームリーダーの机、施策の素材

2つを分けずに置くと、名前が漏れるか、素材が机に載らないか——どちらかが起きることもあります。あなたの会社では、2つの版が分かれていますか。

扱いの規則——4つ

• 匿名の約束——面談の1言目に置きます。「記録は名前を外して、職場の直しに使います」。約束が破られると、次の面談が死にます

• アクセスの線——内の版を誰が見られるか、書く前に決めます。見られる人が決まっていない記録は、書かれません

• 評価の言葉を書きません——「根性が足りない」「自分勝手」の行は、記録でなく人物の審判です。記録には事実と原文だけを置きます(公平の行)

• 言われなかったことを、推測で埋めません——記録は、聞けた行のものです。想像の行が入ると、記録は小説になります。あなたの会社では、どの規則が決まっていませんか

読み返すリズム

  • 月に1度——新しい記録を並べ、箱の偏りを見ます
  • 4半期に1度——全部を並べ、線を読みます。施策と突き合わせます
  • 年に1度——1枚のまとめを作り、経営の机に載せます

読み返されない記録は、溜まるだけです。読みは、記録の1部です。あなたの会社では、読み返しの日は決まっていますか。

記録の行き先——3つ

記録は、3つの机に届いて初めて、仕事をした形になります。

• 施策の机——箱の偏りが、直しの優先を決めます。記録のない施策は、勘の上に建ちます

• 関係の机——内の版の名前は、去ったあとの声かけに使います。繁忙期の助け、戻る扉、紹介の行は、記録の名前から始まります

• 入口の机——去りの理由は、採用とオンボーディングの教材です。「先が見えない」の行は募集の言葉に、「最初の繁忙期がきつい」の行は入る時期の設計に届きます。去る人の言葉は、入る人の約束を守ります

3つの机のどれにも届いていない記録は、箱の中で眠っています。あなたの会社の記録は、どの机に届いていますか。

紙から始める形

システムは要りません。

  • カード1枚に6つの枠——箱に貯めます
  • 表計算の1枚でも足ります——6つの列、面談ごとに1行
  • 形は簡単に始めます。複雑さは、要るようになった日に足します

今週から現場で試せるアプローチ

カードを1枚取り、6つの枠を描いてください。

  • 直近の、覚えている去りを書き入れます——思い出せる範囲で構いません
  • 2枚目を、次の面談の日に使います

記録の箱は、1枚のカードから始まります。あなたの会社の最初の1枚は、今日の机の上で書けます。



NEXT READ

RT002離職理由はどう整理すればいいのか→ RT004退職面談の設計と聞き方→ RT026退職理由を分類すると何が見えるか→