退職を防ぐ面談はいつ・誰が行うか
「辞めたいです」——この1行で、職場の空気が変わります。防ぐ面談は、時期と人を間違えると、関係まで壊れます。この記事は、「いつ」と「誰が」を置きます。
まず区別——2つの面談
• 防ぐ面談——「辞めたいです」が出た日(か、その時期)の対話です。聞くことと、可能性を探すことが目的です
• 去る面談——去ることが決まったあとの対話です。根の理由を聞き、送り出すことが目的です
2つは、日も、人も、言葉も違います。混ざると、どちらも壊れます。この記事は、前の面の話です。
いつ——3つの時期
1:言われた日——受けるだけ
その場で決めません。感情の上の面談は、押し合いになります。1行で受けます——「言ってくれて、ありがとうございます。今週中に、ゆっくり話す時間をください」。受けた日の扱いが、その後の対話を決めます。
2:3日以内——落ち着いてから
感情が落ち着いた場所で、落ち着いて聞きます——人によっては十日かかることもあります。3日を越えると、決心は固くなり、対話は「説得の場」に変わります。
3:言われる前——1番大事な時期
去る決心は、言葉の前にサインで出ます。1番うまくいく防ぐ面談は、言葉が出る前の日常の1on1です。「辞めたいです」の日にできることは少なく、日常にできることは多い形です。
あなたのチームでは、3つの時期のどれに手が届いていますか。
誰が——3つの選択肢
• 直属のリーダー——そばにいる人です。ただ、理由がリーダー自身にある時は、聞ける人でありません(関係の箱の声は、対象の人には言えません)
• 支配人・経営者——処遇と役を、その場で決められる人です。ただ、距離が遠いと本音は薄くなります
• 人事・別のリーダー——中立の場所です。根の理由を聞きやすい形です
選ぶ基準は1行——理由の場所が誰で直せるかです。
- 働き方(シフト、休み)→ シフトを決められる人
- 関係(人、空気)→ 第3者
- 先(道、処遇)→ 地図と枠を持つ人
理由が分からない時は、まず第3者が聞き、場所が分かってから直せる人につなぎます。あなたの会社では、誰が聞きますか。
最初に聞くこと——3つの問い
• 理由を聞く——「どんなことがありましたか。聞かせてください」。反論しません、弁明しません
• 時間軸を聞く——「いつ頃から、そう思うようになりましたか」。根の時期が、直す場所を示します
• 可能性を聞く——「もし、この行が変わったら、もう1度考えられますか」。この問いが、防ぐ面談と押しとどめの面談を分けます。あなたの会社では、どの問いが置けますか
引き留めと、押しとどめ
- 引き留めは、変えられる行を出す形です——シフト、役、道。決めるのは本人に渡します
- 押しとどめは、感情と義務で押す形です——「あなたが抜けると職場はどうなると思う?」。この1言で、関係は壊れ、残っても短い形です
- 健康な受け止めも、防ぎ方の1部です——聞いて、行を変えても決心が変わらない時は、送り出します(去る面談へつなぐ——『退職面談の設計と聞き方』)。去り方を受けられる職場は、戻ってくる道も残ります。あなたの会社では、どちらの言葉が出たことがありますか
人間関係と、面談のあと
- 結果がどちらでも、関係は続きます。宿の世界は広くて狭い形です——去り方が、職場の評判になります
- 残る場合——変えると約束した行は、期限内に動かします。約束の不履行は、2度目の退職の準備です(2度目は、戻りません)
- 去る場合——去る面談と引き継ぎに、丁寧につなぎます
あなたの会社では、面談のあとの行まで決まっていますか。
今日、メモに残しておきたいチェック点
「辞めたいです」が来る前に、決めておいてください——3日以内に、誰が聞きますか。
- 理由の場所ごとに、聞く人の名前を置きます(働き方→支配人、関係→第3者、先→地図を持つ人)
- 決めた人と、1行を合わせておきます——「言ってくれてありがとう、から始める」
防ぐ面談は、言われた日に慌てて探すものでなく、前に決めておくものです。あなたの会社の「誰が」は、今日のうちに置けます。