組織と生産性の関係
組織と生産性の関係は、よく語られ、見えにくい物です。この記事は、HRBPの視点から、典型的な事例を並べ、関係の読み方を置きます。事例はどれも、数字の裏の組織を扱います。
生産性は数字だけでは見えない——3つの読み
• 結果の読み——人件費率=人件費÷売上高などの数字です。数字は結果を示しますが、原因は示しません
• 原因の読み——原因は、組織の形にあります。2重の作業、待ち時間、やり直しです
• 形の読み——HRBPは「数字の裏の組織」を読みます。数字は影で、組織は体です
あなたの宿の生産性の話は、3つの読みのどれで語られていますか。
典型的な事例——3つ
HRBPのファイルから、典型的な3つを並べます(※複数の宿泊施設での実態をもとに再構成した事例です)。
• 事例1:人件費が伸びるホテル——売上は横ばい、人件費は伸びていました。HRBPは組織を見ました:2つの部署が同じ在庫の作業をし、残業が当たり前でした。作業を1つにまとめ、引継ぎの紙を置きました。人件費率は3ヶ月そのまま、そのあと下がり始めました。組織が先、数字はあとです
• 事例2:離職率の高い旅館——離職が高く、採用の費用が嵩んでいました。HRBPは組織を見ました:新人が夜勤に1人で置かれていました。シフトを2人に変え、育てる役を指名しました。離職は1年で目に見えて減りました。採用の費用より、組織の直しの方が安いことがあります
• 事例3:サービスが落ちるリゾート——客の苦情が増え、スタッフは疲れていました。HRBPは組織を見ました:会議が消え、現場に苦情を言う場がありませんでした。週の会議と、苦情への返事の形を戻しました。苦情は3ヶ月で減りました。会議は、生産性の投資です
3つの事例の共通点
- 数字は組織の半年あとに動く——組織を変えても、数字はすぐ動きません。動くまでの辛抱が、要ります
- HRBPが見たのは数字でなく形——3つとも、数字の話から始まり、形の直しで終わりました
- 組織の直しは、数字の追いかけより安い——残業の積み増し、採用の繰り返しより、形の直しが先です
3つの共通点は、あなたの宿の事例にも当てはまることがありますか。
2つの数字の物語
- 1の宿——経営は毎月、数字を追いました——人件費率、1人当たりの売上、残業の時間です。数字は月ごとに悪くなり、現場は疲れました。HRBPは言いました——「数字は影です。組織は体です。影を追うと、体が壊れることがあります」。彼は半年、組織を直しました——作業のまとめ、引継ぎ、会議です。数字は半年あとについてきました
- 別の宿——経営は組織だけを見ました——会話の回り方、シフトの守られ方、去る人の有無です。数字は4半期ごとに見ました。組織は健康で、数字はついてきました。彼は言いました——「体を見れば、影はついてくる」
差は、数字を影として見たか、体として見たかです。あなたの宿は、影を追っていませんか。
自館の現状を振り返る4つの視点
- あなたの宿の数字は、組織を変えてから何ヶ月で動きますか
- あなたの宿の人事は、数字の裏の組織を読めていますか
- あなたの宿は、3つの事例のどれに近いですか
- あなたの宿は、影を追っていますか、体を見ていますか
現場の負担を減らす最初の1手
「1つの数字の裏の紙」を描いてください——人件費率・離職率・苦情から1つ選び、裏の組織の形(作業・シフト・会議)を3つ描きます。
- 3つの形のどれかに、ひびがあります。担当と今週、見に行きます
- 数字は4半期で見て、形は週で見ます
あなたの宿の数字の裏には、どんな形がありますか。