Retention / 定着定着施策
FIELD SIGNAL対象: 経営者・支配人

定着施策にかかるお金と時間の考え方

定着施策には、お金と時間がかかります——いくらかけて、どうかけるか。この記事は、費用の考え方の観察ノートです。


サイン——費用を考えていない職場の顔

  • 施策の議論が「予算がない」の1言で終わってしまいます
  • 逆に、計算のない施策が通ります——思いつきの福利厚生が、理由の行なしに置かれます
  • 定着の話が「理想」のまま止まります——お金の言葉に翻訳されたことがありません
  • 時間の行が、どこにも見えません——会議と教育の時間が、費用として数えられていません

あなたの会社では、施策の話はどの形で止まっていますか。

背後にあるかもしれないもの

• 離職の費用が、計算されていません——入れ替えコストの行が置かれていないと、施策は「出費」にしか見えません

• お金だけがお金にされています——時間、関係、質の行が、机に載りません

• 公平の話が、置かれていません——「あの人にお金をかけるなら、他の人は」の行が、施策の前にも後ろにも出ます(公平の行)

お金の考え方——3つの段

段の1:「何もしない」の費用を先に置く

  • 入れ替えコスト=採用費+教える時間+穴の期間の生産性の穴+ミスの行
  • 何もしないことは、ゼロ円でありません——去りのたびに、この式の行が出ます

段の2:施策の費用を2つに分ける

  • お金の費用——手当、設備、外のサービス。見える行です
  • 時間の費用——会議の時間、教育の時間×人の単価。見えない行で、お金の費用より大きいことがあります

段の3:並べて比べる

  • 施策の費用と、「何もしない」の費用を、同じ紙に置きます
  • 差の行が、決断の素材です

あなたの会社では、3つの段のどれが欠けていますか。

時間の考え方——3つ

• リーダーの時間も費用です——週3十分の1on1×人数=年の時間を計算します。ただ、これは軽い費用で重い返りの行になりやすい形です

• 時間は戻りません——お金は取り戻せることがあっても、時間は戻りません。残業を減らし、休みを守る施策は、「時間を買い戻す」行です

• 繁忙期の前に考えます——繁忙期のあとに考える費用は、応急の費用です。前の準備のほうが、軽い行です。あなたの会社では、リーダーの時間は何に使われていますか

公平と費用

  • 施策の公平——1部の人だけが得る行(「正社員だけ」の手当)は、施策の効果より重い不公平の行を生むことがあります。範囲の線は、先に引きます
  • 費用の透明——いくらをどこにかけたか、隠しません。隠されたお金の周りには、噂の行が育ちます
  • 軽い施策が先です——挨拶、聞く行、ありがとう。関係の行の前に、お金の行は置けません

あなたの会社の施策には、どの公平の行が要りそうですか。

経営計画の中の置き場所

  • 定着施策は、経営計画に自分の行を持ちます——「雑費」の中に隠しません
  • 小さな行で構いません——1期に1つの行。行があると、レビューができます
  • 年に1度、読み直します——効いた行にお金を移し、効かなかった行は形を変えます。あなたの会社の計画には、定着の行がありますか

現場でまず着手できること

紙に2つの数を書いてください——「何もしない」の費用(1人の入れ替えコスト)と、入れたい施策の費用。

  • 式の行で置いて構います——正確な数字でなくて、形が見えれば足ります
  • 2つの数を隣に置いた紙が、費用の話の最初のページです

お金と時間の考え方は、「いくらあるか」でなく、「何を並べるか」から始まります。あなたの会社の2つの数は、今日の紙に置けます。



NEXT READ

RT013定着施策の優先順位はどう決めるか→ RT035離職が組織に与える影響はどこまで広がるか→ MG010宿泊業の経営計画の立て方→