人材配置はどう決めるのか
誰をどこに置くか——配置は、仕事と人生の両方を動かす決定です。勘と都合で置くと、「不公平」が生まれます。この記事は、人材配置の決め方を、要素と段で整理します。
配置を支配しがちな3つの物
• 穴埋め——「ここが足りないから、あそこへ」。配置がパッチになります
• 都合——「この人は扱いやすい」。上司の好みが決める形です
• 前例——「去年もこうだった」。考えが止まります
3つはどれも「組織の側の都合」で、人の側が入っていません。人の側の入らない配置は、去りの種になることもあります。あなたの会社の配置は、何に支配されていますか。
配置を決める4つの要素
• 仕事の要求——その役が、何の能力を、いくつ要するかです
• 人の能力と意志——何ができるか、何をしたいか。能力が同じでも、意志が違うと伸びが違います
• バランス——負担が1人に集中しないか。ベテランと新人の組み合わせも見ます
• ローテ——同じ役に何年いるか、いつ回すか。ローテは滞留と抱え込みを防ぎます
4つの要素のうち、自分の会社の配置はいくつを見ていますか。
決め方の5つの段
• 役を列挙する——何の役が、いくつあるか
• 人を書き出す——能力、意志、生活の事情(話せる範囲で)
• 合わせる——4つの要素で、役と人を合わせます
• 本人の意志を聞く——決める前に、1度の会話:「どこで試したい?」。会話のある配置は、受け取られ方が違います
• 見直しの間を決める——半年のあと、配置を見直します。最初の合わせは、正解とは限りません。あなたの会社の決め方に、どの段が足りませんか
配置の公平性——3つ
- 過程の公平——配置を決める規則が見えているか。見えない規則は、疑いを生みます
- 負担の公平——夜勤と繁忙の負担が、同じ人に集中していないか
- 機会の公平——新しい役への挑戦が、皆に開かれているか
3つの公平は、配置の「結果」でなく「過程」に現れます。あなたの会社の配置は、3つのうちいくつを守っていますか。
2人の人事の物語
典型的な2人を並べます(※現場で実際に見られる対照的なケースの比較です)。
- 1の宿(ホテル)——人事は穴埋めで配置しました——足りない役に、新人を毎年送る形です。3年のあと:新人は「穴を埋める人」になり、専門が育たず、去りが高くなりました。新しい人事は変えました——まず本人の「意志」を見て、それから役を合わせ、穴は命令でなく交渉で埋める形です。最初の年は難儀でした——誰も行きたがらない役があったからです。彼は「出口」を付けました——その役は「1年までのローテ」の約束です。人気がない役は、出口があるから耐えられるようになりました
- 別の宿(旅館)——人事は前例で配置しました——同じ人が同じ役に十年。フロントは1人のベテラン、厨房は1人の担い手でした。ベテランが休むと、フロントは止まる形です。人事は大きなローテを行いました——ベテランは新人に教え、新人はベテランに教える(予約の道具の使い方)。最初の月は間違いだらけで、半年のあと、宿は「2役のできる人」を3人得ました。ローテは人を動かすのでなく、能力を倍にする行でした
差は、配置が穴を埋めたか、人を育てたかです。あなたの会社の配置は、どちらをしていますか。
現場の状況を捉え直す4つの問い
- 自分の会社の配置は、何で決めていますか——要求か、都合か、前例か
- 配置の前に、本人の意志を聞きましたか
- 夜勤と繁忙の負担は、同じ人に集中していませんか
- 最後のローテは、いつでしたか
自館の改善に向けて今日できること
配置の「合わせの表」を1枚作ってください。
- 縦に役、横に人、マスに4つの要素(要求・能力と意志・バランス・ローテ)を書きます
- 表は、配置の「都合の側」を見せます。見えた都合が、直せる配置の最初の1個です
あなたの会社の表には、いくつの役が載りますか。