Team / Communication心理的安全性
TEAM対象: 経営者・支配人

チームビルディングは本当に必要なのか

チームビルディング——必要なものと語る人も、無駄なものと語る人もいます。宿の経営にとって、答えはどちらの側にあるのでしょうか。この記事は、両側を比べます。


必要の側——3つの得るもの

  • 関係の貯金——部署を跨ぐつながり(厨房とフロント、夜勤と日勤)は、日常業務だけでは作られにくい形です
  • 非公式の通り道——行事で生まれた「話せる関係」は、擦れの声を拾う通路になります
  • 節目のリズム——繁忙を越えたチームに、区切りと回復の1拍を置けます

不要の側——3つの失うもの

  • 時間の費——休みの日の呼び出しは、実費です。忙しい宿ほど、この費は重く読まれます
  • 強制の費——参加の強制は、「楽しさの仕事」に読まれます。誰も喜ばない行事は、関係の貯金を増やさず、減らすことがあります
  • 相性の費——賑やかな行事が得になる人と、損になる人がいます。1つの形の行事は、1部の人にだけの税になりがちです

あなたの宿のチームビルディングは、今どちらの側に近いですか。

組織の姿勢が分かれた2つの事例

典型的な2つの宿を並べます(※宿泊現場の実情を踏まえたケーススタディです)。

  • 1の宿(リゾート)——年に1度の大きな宴会と運動会がありました。参加は強制で、費は大きな形でした。行事のあとの紙では、半分が「楽しかった」、半分が「休みがほしかった」と答えました。次の年、宿は形を変えました——参加は任意にし、宴会の形と昼の形を2つ置きました。費は半分になり、「よかった」の声は増えました
  • 別の宿(旅館)——行事は何もありませんでした。ただし、1つだけありました——月の最初の金曜の3十分の「円卓」です。茶と菓子があり、出入りは自由で、話題は2つだけ——「今月の1つのもやもや」と「1つよかったこと」。3年のあと、スタッフが「チームビルディングは必要か」の問いに答えました——「うちはもうある」

差は、チームビルディングを行事として置いたか、定常として置いたかです。あなたの宿のカレンダーには、どちらが載っていますか。

比べ——2つの形

| | 行事型 | 日常型 |

|---|---|---|

| 頻度 | 年に数回 | 週・月に1回 |

| 費 | 1度に大きく | 小さく続く |

| 参加 | 強制に流れやすい | 出入りが自由 |

| 関係 | 濃いが短い | 薄く長く積む |

| 向く用途 | 節目、新人の歓迎、祝う日 | 安全性の貯金、声の通り道 |

2つは敵でありません。行事型は点を打ち、日常型は線を引きます。宿には両方の場所があります。あなたの宿には、どちらの形が要りますか。

経営の3つの問い

• 目的は何か——祝うのか、混ぜるのか、貯めるのか。目的が形を決めます。目的の言えない行事は、カレンダーの飾りです

• 参加は選べるか——強制が失うものは、任意が得るものより大きいことがあります

• そのあと何が続くか——1回の行事は3月で薄れます。残るのは、日常の形のほうです

あなたの3つの問いの答えは、今どうですか。

リーダーが今日からできる小さな工夫

次の行事の予算を決める前に、月の3十分の円卓を1度置いてください。

  • 茶と菓子と、2つの問いだけで足ります
  • 「チームビルディングは必要か」の答えは、多くの場合、自分の宿のカレンダーの中にあります

あなたの宿のカレンダーの次の3十分は、どこに空いていますか。



NEXT READ

TM016誰も喜ばないチームビルディング→ TM008心理的安全性とは何か・宿の現場ではどう見えるか→ WB012Well-beingと心理的安全性の関係→