Well-beingへの投資と回収という考え方
「人への投資」——言葉は皆が使いますが、回収はどう計算するのでしょうか。この記事は、投資と回収の考え方を、経営の手に置きます。
投資と回収とは
- 費と投資は違います——費は使って消え、投資は値を連れて戻ることがあります
- Well-beingへの投資は、人の資本の状態への投資です
- 教育の投資は、その1面です——ただし投資は教育だけではありません。シフトも、休息も、関係も、投資の行です
あなたの宿では、「人への投資」は何に入っていますか。
投資の4つの行——お金と時間
• 育成——教えの時間、外の学びの費(LR の線・『Well-beingとキャリア開発をどう両立させるか』)
• 休息——休みの費、カバーの人手の費
• 環境——休憩室、食事、設備の費
• 関係——会議の時間、1人の会話の時間、感謝の行事の費(TM の線・『ありがとうが言われなくなった職場』)
見えない投資は1つ——リーダーの時間です。聞く5分も、投資の行です。あなたの宿では、4つのどの行が1番厚いですか。
回収の形——遅く、間接で、実在
• 定着——去りの費がかからない形です。1人の入れ替えの費=採用の費+育成の時間×時給+慣れの期間の生産の損
• 質——サービスの深み、リピート、クチコミの行
• 生産——ミスの少なさ、支えの厚み
• 採用——定着する職場は、選ばれる職場です(RC の線)
回収の性格は3つ——時間のずれ(4半期から年)、複数の経路(1本でなく網)、混ざり(市場の要素も乗る)です。
あなたの宿の回収は、どの経路で出ていますか。
計算のやり方——正直な式
- 去りの費——1人あたり:採用の費+育成の月の損+残った人の残業の費。年の去りの数×1人の費=年の去りの総費です
- 投資の比べ——今年の人への投資(費+時間の金額換算)÷人の数=1人あたりの厚みです
- 約束しすぎない——「回収は百パーセント来る」の1行は、言えません。言えるのは「投資しなければ、削れる費は見えないまま静かに積もる」ことです
- 2本の線で読みます——投資の線と、状態と成績の線を、同じ表で。あなたの宿の2本は、同じ表に載っていますか
2つの宿の投資の計算の物語
典型的な2つの宿を並べます(※複数の宿泊施設での実態をもとに再構成した事例です)。
- 1の宿(十5人)——経営者が「去りの費」を初めて計算しました——去年の去りは2人、入れ替えの費(採用の広告+育成の3ヶ月+カバーの残業)を1人分ずつ足すと、年の育成の予算より大きな行でした。次の年、経営者は予算を「シフトのカバーの人」に投資しました——研修の回数を増やすのでなく、人の厚みを足す形です。次の年、去りは減りました。投資は、「物」から「厚み」に移っただけです
- 別の宿——育成に大きく投資しました(外の研修、資格の費)。ただし、休息と関係には投資しませんでした。3年のあと、育った人から去りました——面談の1行は「技は上がったが、生活が上がらなかった」でした。育成の投資は片輪で、もう片方(休息と関係)が欠けていた形です
差は、投資の量でなく、4つの行のバランスでした。あなたの宿の投資の4つの行は、今どう並んでいますか。
経営計画への置き方
- 経営計画に「人の1行」を書きます——設備の投資と並べて、人への投資の行を載せます
- 年の投資の計画——今年はどの柱に投資するか(体・心・関係・意味)。4つの柱を1度に太らせないことです
- 運ぶ役——投資と回収を経営の机に運ぶ行が、HRBPと組織づくりの仕事です
あなたの宿の経営計画には、人の1行がありますか。
現場でまず着手できること
紙に2つの数を書いてください。
- 1つ——今年の人への投資(お金と時間の合計)
- 2つ——今年の去りの費(人数×1人の費の式)
2つの数が並んだ紙が、投資と回収の考え方の最初の1枚です。あなたの宿の2つの数は、今日の机で計算できます。