評価と採用・配置をどうつなげるか
評価は、点を渡して終わると、制度の半分しか働きません。残りの半分は接続です——採用へ、配置へ。この記事は、3つの行のつなぎ方を置きます。
なぜつなぐのか——切れた評価のコスト
- 接続のない評価は、儀式になります。「測られた、で?」の形が残ります
- 配置に使われないデータは、死にます——段の表は、配置の宝の山です
- 採用と評価が別の言葉で回ると、入り口の約束が中で検証されません
あなたの会社では、評価のデータは給与以外にどこへ流れていますか。
評価→配置の行
• 段の表は配置の素材倉庫——「朝食を1人で回せる人」の1覧が、そのまま配置の表です
• 教えた行は昇格の行——人を育てた行が、役の移動の素材になります
• 目標の行は配置の素材——「フロントを覚えたい」の声が、次のシフトの材料になります。配置は、宿の必要と本人の願いが重なる所に置きます
• 公平の形——評価のデータで決まる配置は、説明できます。好き嫌いで決まる配置は、説明できません。あなたの会社の配置は、説明できますか
評価→採用の行
• 評価が採用の基準を教えます——「朝食を1人で回せる」の段の中身が分かると、求人票に具体的な行が書けます。「明るい方」でなく「朝の接客を1人で回せる方を目指せます」
• 入り口の約束が、評価の行になる——「3年でこの段」の地図は、3年後の評価で検証されます。検証された地図だけが、出し続けられる地図です
• 同じ物差し——採用の面接シートと人事のシートが、同じ3段の言葉(1人でできる・見ればできる・まだ)を使うと、入り口から出口まで1本の線になります。あなたの会社の求人票には、段の言葉が載っていますか
配置→評価の戻り行——循環
- 配置が合ったかは、次の期の評価に出ます——置かれた場所で、段が変わったか
- 配置の失敗は、人の失敗でなくデータです——「この行はその人に重かった」は、次の配置の素材になります
- 循環の形——評価→配置→評価→採用→……。制度は、線でなく輪で回ると生きます
あなたの会社では、輪のどこが切れていますか。
人事の仕事——3つの表
配置と採用の判断は、3つの表を重ねる形です。
• 段の表——誰が何を回せるか(毎期、評価のあとに直す)
• 願いの表——誰が何をしたいか(自己評価の4つ目の問いから集まります——『自己評価をどう活かすか』)
• 空き場の表——どこに穴があるか(シフトと組織図から——『人材配置はどう決めるのか』・『宿泊業の組織図はどう設計するか』)
3つの表が重なった所が、内の配置の答えです。重ならない穴が、外の採用の答えです。あなたの会社には、3つの表がありますか。3つの表を同じ引き出しに置くのが、人事の形です。
罠:3つ
• 給与にだけ使う評価——段のデータが給与の計算表で死にます。配置のテーブルに載らないデータは、無いデータです
• 評価を見ない配置——好き嫌いと都合だけの配置は、公平の損失として職場に見えます
• 採用の言葉と評価の言葉のズレ——求人票は「元気な方」、シートは「接客十項目」。2つの言葉は、入り口のミスマッチを生みます
自館の改善に向けて今日できること
段の表を1枚作り、シフト表の隣に貼ってください。
- 縦に人の名前、横に仕事の名前、中に3段の印
- 次の配置替えの時、先に段の表を見ます
- 次の求人票に、段の表から1行を写します
評価と採用と配置が同じテーブルに載る日、制度は線から輪になります。ただし、最初から完全に揃える必要はなく、できるところから少しずつ整えていく形でも十分に効果が出ることもあります。あなたの会社の3つの表は、今日の1枚から並び始めます。