Organization / 組織づくり組織文化
KNOWLEDGE対象: 経営者・支配人

組織づくりとは何か

組織づくりとは何か。イベントでも、スローガンでもありません。宿の経営の視点から、組織づくりの定義と、始めの場所を置きます。


組織づくりとは——定義

組織づくりは、「人が集まり、人が残り、宿が続く形」をつくる仕事です。

  • 3つの要素があります——形(役割の並び方)、文化(人の扱い方)、続き(次の代への渡し方)です
  • 組織づくりは、1回の出来事でなく、反復です——会議、引継ぎ、評価、会話の繰り返しの中に、組織はできます

あなたの宿の組織づくりは、3つの要素のどれから始まりますか。

組織づくりでない物——3つの誤解

  • イベントでない——年に1度の宴会は、組織を作りません。イベントは反復でなく、記憶です
  • スローガンでない——壁の言葉は、人を動かしません。動くのは、言葉の裏の形です
  • 1人の仕事でない——経営者だけが担う組織づくりは、その人が倒れた日に止まります

3つの誤解は、どれも「組織づくりをした気」になります。気持ちは、形になりません。

なぜ今、組織づくりが要るか

  • 定着の形が変わった——今は、去る人は去ります。残る組織は、偶然でなく設計です
  • 承継——宿に、次の人がいない問題があります。組織は、渡す相手の設計です
  • サービスは組織の作品——1人では、1夜の滞在を届けられません。組織の形が、そのままサービスの質になります

3つの理由は、どれも「あとで」が効きにくい問題です。あなたの宿の理由は、3つのどれですか。

組織づくりの始め——3つ

• 見る——自分の組織を見ます。会議、会話、引継ぎの形です。見る前の直しは、的外れになることがあります

• 書く——形を紙にします。規則、権限、役割です。書かない形は、人で止まります

• 回す——小さい循環を回します。週の会議の見直し、月の引継ぎの確認です。回らない形は、飾りです

3つの始めに、予算は要りません。要るのは、見る目と、書く手と、回す辛抱です。

現場の変化に見る2つのケース

典型的な2つを並べます(※宿泊現場の実情を踏まえたケーススタディです)。

  • 1の宿——経営は、組織づくりをイベントだと思っていました——年の宴会、標語の募集、旅行です。皆、楽しみました。ただし、普段の会話は切れ、引継ぎは口頭で、評価は気分でした。3年目、中核の3人が去りました。送別の席で、1人が言いました——「イベントは楽しかった。でも、仕事はつらかった」。イベントは組織を作りません。反復が作ります
  • 別の宿——女将は、組織づくりを反復だと思っていました——毎朝十分の朝の会、週の1度の引継ぎの紙、月の1度の紙の評価です。地味でした。ただし、人は残り、リーダーは育ち、宿は次の代に渡りました。新しい女将は言いました——「派手な物は見ませんでした。でも、この宿には形がありました」

差は、組織づくりをイベントで見たか、反復で見たかです。あなたの宿の組織づくりは、どちらですか。

リーダーが自問したい4つのポイント

  • あなたの宿の組織づくりは、イベントですか、反復ですか
  • あなたの宿の3つの要素(形・文化・続き)は、揃っていますか
  • あなたの宿の組織づくりは、誰が担っていますか
  • あなたの宿の始めは、見る・書く・回すのどれですか

明日からの実践につなげるワンアクション

「見る」から始めてください——会議に1つ、黙って出て、見た物を紙に書いてください。

  • 誰が話し、誰が黙り、何が決まったか。それだけでいいです
  • 書いた紙は、組織づくりの1枚目です。直しは、見たあとです

あなたの宿の1枚目には、何が映りますか。



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